過去から現在に至るまで、ビールの宣伝にはポスターや広告板(蘭:reclameborden, 仏:plaques émaillées, 英:billboards)がよく用いられます。
これらには稀に情報として興味深いものもあり、また魅力的なイラストのものも多々あります。
さほど高価なものはありませんが、古いものについては、アンティークに近い捉え方をされるものもあります。
さほど高価なものはありませんが、古いものについては、アンティークに近い捉え方をされるものもあります。
以下は、私の家の壁に掛かっているコレクションの一部です。
【Rodenbach】
![イメージ 1]()
1960年製。グラスの形状が現在の形状と異なり、ランビックなどに用いられている素朴なタイプの形状をしている点が印象的です(因みに、ローデンバッハのグラスは一時期チューリップ型というより、アザミ型だった時期もあります。参照)。山盛りの海老は、ローデンバッハと良く合う食材ということで載っているのでしょうが、結構リアルです・・・。
1960年製。グラスの形状が現在の形状と異なり、ランビックなどに用いられている素朴なタイプの形状をしている点が印象的です(因みに、ローデンバッハのグラスは一時期チューリップ型というより、アザミ型だった時期もあります。参照)。山盛りの海老は、ローデンバッハと良く合う食材ということで載っているのでしょうが、結構リアルです・・・。
【Winderickx Kriek Extra】
![イメージ 2]()
Paul-Eldi画(1949年)。1969年に閉鎖されたドゥオールプ(Dworp)のランビック生産者ウィンデリクス醸造所(Brasserie Winderickx)の広告板。この醸造所の最後のオーナーだったEdgar Winderickx氏といえばランビックの世界の生き字引のような人物です。クリークを持った婦人の構図が中々良い。
Paul-Eldi画(1949年)。1969年に閉鎖されたドゥオールプ(Dworp)のランビック生産者ウィンデリクス醸造所(Brasserie Winderickx)の広告板。この醸造所の最後のオーナーだったEdgar Winderickx氏といえばランビックの世界の生き字引のような人物です。クリークを持った婦人の構図が中々良い。
【Guignies Extra Spéciale】
![イメージ 3]()
トゥルネイの南ギニー(Guignies)にあったAllard-Groetembril醸造所(1990年12月閉鎖)の広告板。ベルギービールファンの方ならば、この女性のイラストを何処かで見たことがあるかもしれません。分かりますか?
答えはこれです。
トゥルネイの南ギニー(Guignies)にあったAllard-Groetembril醸造所(1990年12月閉鎖)の広告板。ベルギービールファンの方ならば、この女性のイラストを何処かで見たことがあるかもしれません。分かりますか?
答えはこれです。
【De Koninck】
![イメージ 4]()
アントワープの著名な醸造所の広告板。作成年代は不明。
アントワープの著名な醸造所の広告板。作成年代は不明。
【De Koninck Duivelsbier】
![イメージ 5]()
こちらは、“De Koninck”違いで、ドゥオールプ(Dworp)にかつて存在したランビックブレンダーの“Duivelsbier(悪魔のビール)”の広告板。この生産者は1977年に生産を中止しました。この“Duivelsbier”と呼ばれるタイプのビールは、フランク・ボーン醸造所(Brouwerij F. Boon)が現在でも生産しています。
こちらは、“De Koninck”違いで、ドゥオールプ(Dworp)にかつて存在したランビックブレンダーの“Duivelsbier(悪魔のビール)”の広告板。この生産者は1977年に生産を中止しました。この“Duivelsbier”と呼ばれるタイプのビールは、フランク・ボーン醸造所(Brouwerij F. Boon)が現在でも生産しています。
【Louis & Emile De Coster】
![イメージ 6]()
モレンベーク(Molenbeek)と呼ばれるブリュッセルの下町にあったランビックの醸造所(1965年閉鎖)。この醸造所はベルビュー醸造所に引き継がれ、1990年代後半までは活用されていました。
モレンベーク(Molenbeek)と呼ばれるブリュッセルの下町にあったランビックの醸造所(1965年閉鎖)。この醸造所はベルビュー醸造所に引き継がれ、1990年代後半までは活用されていました。
【Witkap Pater】
![イメージ 7]()
1976年製。ウィットカップ(Witkap)が、トラピストビール(trappsitenbier)を名乗っていた最後の頃のプラスチック製広告板。ウィットカップとトラピストとの関係については、以前記事にしました。
1976年製。ウィットカップ(Witkap)が、トラピストビール(trappsitenbier)を名乗っていた最後の頃のプラスチック製広告板。ウィットカップとトラピストとの関係については、以前記事にしました。
【Vandenkerckhoven】
![イメージ 8]()
1940年に閉鎖されたブリュッセルのランビック生産者のポスター。
昔は“gueuse”(現在は、蘭語ならgeuze、仏語ならgueuze)という綴りも有りだったことを認識できます。
とはいえ、この醸造所の古いラベルを持っていますが、その綴りは“gueuze”です。
![イメージ 9]()
1940年に閉鎖されたブリュッセルのランビック生産者のポスター。
昔は“gueuse”(現在は、蘭語ならgeuze、仏語ならgueuze)という綴りも有りだったことを認識できます。
とはいえ、この醸造所の古いラベルを持っていますが、その綴りは“gueuze”です。
他にもまだ沢山ありますが、この辺で。
最後に、太子判(379×288)の額や、端材で作られた安価な額縁にコースターやラベルを入れてみても、それなりに絵になります。私の場合、無造作に壁に吊るしてあるだけですが・・・。
![イメージ 10]()
最後に、太子判(379×288)の額や、端材で作られた安価な額縁にコースターやラベルを入れてみても、それなりに絵になります。私の場合、無造作に壁に吊るしてあるだけですが・・・。